所員メッセージ|吉岡 亜由美
理系のバックグラウンドを活かせる道
私は現在、特許・意匠グループ 電気・IT チームでチームリーダーを務めています。入所して 8 年目になります。 (2024 年 10 月時点)
大学進学時に学部を選ぶ際、将来の仕事について家族と相談していたところ、父に「屁理屈が好きだから弁理士が向いているんじゃない?」と言われました。(笑)そのとき初めて「弁理士」という職業を知り、調べてみたところ、自分の理系のバックグラウンドを活かしながら、言葉を駆使して説得や説明を行い、論理的に交渉する仕事に魅力を感じ、本格的に知財業界・弁理士を意識したと思います。
研究職や開発職といった選択肢もありましたが、私は「誰も知らない新しい知識を、試行錯誤しながら明らかにすること」よりも「既に解明されている物事のしくみを適切に理解し、新たな知識を得ること」が好きなので、特許技術者の道を選びました。
特許事務所の業務は、納期が厳しく大変だ、という声をよく聞きますが、私はむしろ納期や期限が決まっていることで、スケジュールが立てやすいという利点を感じています。自身の手元で完結する仕事が多いので、自身の意思で仕事量やスケジュールの調整もしやすく、働きやすい環境です。
子どもの体調不良などで急に休まなければならないこともありますが、納期に余裕を持たせて仕事を進めることで対応できています。正直、いつもうまくいくわけではないので、時には休みを作るために子供が寝てから残業をすることもありますが、そのあたりの調整はまだ練習中です。(笑)
入所当初は、特に業務ソフトウェアなど学生時代には馴染みのなかった分野で苦労しました。ビジネスに関する基本的な知識が不足していたため、的外れな明細書を書いてしまい、上司から「普通はこうじゃない?」と指摘を受けたこともあります。当時はその「普通」が分からないほど知識もなかったんです。
もちろん自ら勉強もしましたが、様々な案件を経験する中で自然に少しずつ理解できるようになりました。今では新しい分野にも積極的に取り組めるようになりましたし、現在は部下の育成も任されています。私が、みなとみらい特許事務所への入所を決めた理由は、インターンシップに参加した際に、仕事内容が面白いと思っただけでなく、人の温かさを感じたからなんですが、入所して 8 年が経った今でも、インターンシップや説明会で感じた人の温かさは変わりません。当事務所には「利他の心」という行動指針があり、みんなが「お客様のために」「次の人のために」を意識して働いています。副所長から「お客様のために動くことが自分の成長になる」と教えられたことも心に残っています。
弁理士資格を目指す方へ
私は当事務所に入所してから弁理士試験に合格しました。
働きながら効率的に勉強を進めるには、予備校の利用をお勧めします。時間の制約がある中での独学は、かなりハードルが高いと感じます。勉強を進める際は、なぜそのような規定があるのかを理由付けて理解するように心がけると、効率よく覚えられますよ。また、優先順位の管理も非常に重要です。勉強の進め方として「知識をすべて完璧にする」ことを目標にしてしまうと、時間が足りないので、試験合格を最終目標に設定し、そのために重要な部分から優先して理解していくことが合格への近道です!私の経験がお役に立てることがあれば、何でも聞いてください。
入所当時は「普通」すらも分からなかった私ですが、今ではチームリーダーとして部下の育成にもやりがいを感じています。今後は、所員が幸せに働ける環境を整えながら、きちんとお客様に対する責任を果たせる弁理士であり続けたいと思っています。
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